なぜ投資をすべきなのか?少額投資は無駄?! r>gから読み解いてみました。

 お久しぶりです。久しぶりの投稿となってしまいました!!
今回はなぜ投資をすべきなのかを深堀してこの疑問に対する答えに回答したいと思います

まず投資の大原則としてr>gから一緒に理解していきましょう。

今日のトピック

  • r>gについて
  • なぜ投資をすべきなのか?
  • 少額投資は無駄?!

・r>gについて

 投資家なら誰でも知っている「r>g」という不等式はトマ・ピケティ氏が提唱したものです。
この不等式「r>g」は資本主義社会の大原則だそうです。
「r」は資本収益率、「g」は経済成長率を表します。


ピケティ氏は18世紀まで遡ってデータを分析したところ、「r」の資本収益率は5%程度の値を示すのに対して、「g」は1~2%程度の値しか示さなかった。そのため「r>g」が成立します。

この不等式の意味
資産(資本)によって得られると富、つまり株式・債券・不動産投資などの資産運用によって得られるお金は、労働によって得られるお金の伸び率より早いという事を意味しています。

もっと分かりやすく説明するために例を出します。

あなたは給料を毎年100万円もらえるとします。
次の年に2万円昇給して102万円になりました。
「g」の経済成長率は2 ÷ 100 × 100 = 2%となります。

同時にあなたは100万円投資していました。次の年に利益が5万円出て105万円になりました。
「r」の資本収益率は5 ÷ 100 = 5%となります。

こう考えると「r」資本収益率の方が大きくなりましたよね。
分かりやすく説明するとこんな感じのイメージです。

この話をして資本収益率5%という値は本当に出せるのか、疑わしく思っている方が多いと思います。
ここについては長くなるので後ほど詳しくお話ししますね。

この大原則を言い換えると、
資本主義社会において、「裕福な人は(資産を持っている人)はより裕福になり、労働でしか富を得られない人は相対的にいつまでも裕福になれないという事」を意味しています。

この話を聞いてなんだか怖くないですか??

裕福層の資産は子供に相続され、その子は資産運用によってさらに富を得ることができる。
各国で相続税などの策がとられているが、多くの人がそのまま富を子に受け継がせることができる。

格差は現在も広がっており、やがて中産階級が消滅すると言われています。

どうでしょうか?
「r>g」を知って絶望して「一生お金持ちになれないんじゃ・・・、一生お金に困る生活をするのか…」と悩む方が出てきたのではないでしょうか?

安心してください! 富裕層でもない貧乏人でも、富を築く方法があります。

その答えは・・・
株式投資
になります。

なぜ投資をすべきなのか?

  「r>g」の話をして投資の必要性をひしひしと感じてきたのではないでしょうか?
先ほどは、お金持ちになるには、「r」(資産)の恩恵を得るしかないという話をしました。
この話は「お金持ちになりたい」という人だけでなく、「老後お金の不安をなるべくなくしたい」という人にも当てはまります。

結局のところこの問題を解決するには、「投資をするしかない」という事です!

実際には、投資の他に会社の経営者になるという方法がありますが、今回は投資に焦点をあてて話します。

ただ多くの日本人は、投資をせずに貯金をしている方が多いようです。
MMD研究所の調査によると、いかなる投資を行っていない日本人は6割程度でこの数値はアメリカや中国の1.5~2倍に上るらしいです。

コロナ化で投資がブームになって、投資を行う人が増えても、半分以上の人が投資を行えていないのが日本の現状です。

日本人の多くが行っている貯金は大切です。
実際投資は0円からできませんから。

しかし、貯金における年間の金利はネット銀行などで0.1%程度。
通常の銀行ではさらに低い金利です。
ですので銀行に預けてもほとんどお金は増えません。

「もっと効率にお金を貯めたい」、「お金持ちになりたい」という人は投資が必須になるわけです。

貯金・投資しないとどうなる?!

 日本は現在急速な少子高齢化と景気衰退に伴い、年金を今後今のように払えなくなると予想されています。
実際年金支給額も昔に比べて減り続けています。
老後2000万円問題と言われていますが、年金だけでは老後の資金が足りず、さらに2000万円の備えが必要という話です。
老後2000万円も不足すると考えると恐ろしいですよね。。。

しかもこれは現在の年金支給額から算出されているので今後はさらに3000万円、4000万円と増えていくことが確実視されています。

そこで、日本政府も投資を行えるようサポートしていることに気づいていますか??

そのサポートする政策がNisaやidecoです

投資を行った際にその利益にかかる税金を免除するという制度です。
通常株式投資で得られる利益に対して、2割の税金を納めなければいけません。
しかしこの制度を利用すれば税金がかかりません。

国までもが国民の老後すべてを保証することはできず、自分で足りないお金は補ってね、優遇するから。

こんな思い込められた政策なのです。

ではその政策(Nisa, ideco)を使ってどんな投資を行えば良いの?というと
その答えは、

「積み立て式のインデックス投資です。」

インデックス投資とは何?!という人に説明します。

インデックス投資とは市場の値動きを示す指数の値動きに連動することを目指した株式投資です。
もう少し簡単に説明すると複数の銘柄(株式)に分散投資ができる商品です。

しかもこの商品のすごいところは手間いらずというところです。
銘柄の選定は随時プロが実施しており、業績が悪い企業は排除されるようになっています。
つまり買ってしまえば簡単に分散ができて、運用も勝手に最適化してくれます。

しかもNisaやidecoと組み合わせると税も免除することができるのです。
すごくないですか??

しかしすべてのインデックス投資商品が良いわけではありません。

多くの書籍でオススメされており、私自身も投資しているインデックスファンドは

S&P500に連動したインデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式
楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI)
SBI・全世界株式インデックス・ファンド

上記の三つです。

なぜこれらのファンドが良いかというと世界の株式市場の約4割を占めるのが米国であり、米国株を中心に投資できる商品だからです。(下記参照)
https://www.okasan.co.jp/marketinfo/knowledge/pdf/attractive_foreign_stock.pdf

またインデックスファンドの運用に必要な手数料が0.1%程度と少額で済むところもオススメする理由の一つです。

さらにこれらを積み立て投資することでほったらかしで投資ができるのです!!

私はインデックスファンドに投資する際に積み立て投資をおすすめしています。
その理由は、投資は当然ながら高いときに売って安く買うのが一番効率の良い勝ち方です。
しかし、現実はそんなに甘くはなく、タイミングをみて投資を行い最大限に儲ける事は不可能に近いです。
プロの投資家ですら、私がオススメしたインデックスファンドの年平均利回り5%を超せる人はごく少数です。

以下の資料を見てもらえばその難しさが分かると思います。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00430/021000001/

また例えばS&P500に関して言えば1957年以来、年平均約10.7%の利回りをたたき出しています。
すご過ぎませんか?

もし投資初心者であれば、私が紹介した3つのインデックスファンドから選ぶのが良いでしょう!

三つもオススメがあったら選べないという方、そういった方におススメするのは
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
です!

なぜ三つのうちからこの商品を選ぶのかというと三つの中で一番分散が効いており、価格の変動が一番小さいからです。
インデックスファンドが年平均10%もの利回りをたたき出すといっても、それは毎年ではありません。
+10%の年もあれば-10%の年もあるというわけです。
また、積み立て式インデックスファンドの利点は長期保有することによって発揮されます。
初心者は投資に慣れていないのでちょっとした値動きでパニックになり、低価格で株式を売ってしまう事がほとんどです。
老後の資金作りを考えている方もSBI・全世界株式インデックス・ファンド一択です。

ほかの二つのファンドは多少の値動きにも耐えられて、若い方におススメしておきます。

もう一度伝えておきますが迷ったらこれ

SBI・全世界株式インデックス・ファンド

一択です!!

しかし、こういった人もいるのが事実でしょう。

「私貯金もろくにできないし、投資なんてやっぱりお金に余裕ある人ができることでしょ?!」

「少額でちびちび投資しても意味ないっしょ?」

「投資はやるだけ無駄」

こういった人には次の話を読んでください。

・少額から始めても意味がない?

 最初に言っておきますが、投資は少額から始めても意味がないと言っている人がいますがそれは間違いです。

有名な投資の神様、ウォーレンバフェット氏でさえ少額投資から始めていますし、投資をはじめた人たちのほとんどが少額から始めています。

むしろ初心者が投資をやるなら少額投資から始めることをオススメします。

その理由はいきなり大きな額で初めてしまうとちょっとした株価の動きで一機一遊してしまい、冷静な投資ができません。

しかし、投資額が小さければ損をしていても持ち続けられるという事です。
初心者は大きな損には耐えられません。

さらに積み立て投資で毎月投資すれば、手間もなく機械的に投資することができます。

「この売らずに機械的に投資を続ける」という言事がすごく大切なんです。

先ほど紹介した3つのインデックスファンドですが、その利回りは長期で積み立て投資した時に得られた利回りです。

だからこそ株価が暴落して損していても持ち続け、積み立てを続けなければなりません。

「なんだ、そんなこと簡単じゃん!」と思った人。これができる人が少ないのでインデックス投資を実践している人も少ないのです。

もう一度言いますが積み立てインデックス投資の大原則は

「売らない」、「少額でも積み立て投資し続ける」 です。

そして少額からやってきた投資の経験が将来役立つはずです。

 次に投資をやろうと思っても以下の理由で始められない人はいませんか?

  • 貯金がまずできない
  • 投資に回すお金がない
  • 投資なんてギャンブルだ
  • 副業も投資もやるだけ無駄だ
  • 少額でちびちび積み立て投資なんて無駄だ

まずそういう人たちは自分がどういった人生を歩みたいのか考えてください。

お金持ちになりたいのか?

老後の心配ない程度にお金を貯めたいのか、

今この瞬間を楽しみたいのか、

それともテキトーに生きたいのか。

さて、あなたはどんな人生を描きますか?

まず最初に言っておきますが、人それぞれの幸せがあります。
お金に多少の不安があったって生きられるし、日本には最悪色々な救済措置があるので貧乏でも死ぬことはありません。

その上で老後をの不安をなくしたい方、お金持ちになりたい方!

まずは積み立てインデックス投資から始めましょう!!

投資の勉強をしたい方。以下の記事もお勧めです!

・一度は読むべき投資本
http://teretro-journal.com/recommend-book/