ズーム・ビデオコミュニケーションズ 決算振り返り 2021/08/30 第2四半期決算

 2021/08/30にズームのFY22第二四半期決算が発表されました。
内容は皆さんの知っての通り、投資家の期待を裏切る決算ないようとなり、株価が一気に10%以上下落しました。
今回はズームの株価が暴落した理由と今後もズーム株を持ち続けるべきか、論じていきたいと思います。

 今回は以下二つの内容を論じていきたいと思います。

  • 決算についての概要、決算のどこが悪かった?
  • 今後もズーム株を持ち続けるべき?

ズームの決算を自分で確認したい方はこちらから↓

・決算についての概要、決算のどこが悪かった?

 今回の決算内容についてですが、売上高、一株当たりの純利益はコンセンサス予想を超え、良かったです。
では何が悪かったのか?
結論から言うと、新ガイダンス、今後の見通しが悪かったからです。

まずは決算の詳しい内容について紹介します。
売上高は予想9億9121万ドルに対して10億2000万ドル、一株当たりの純利益は予想1.16ドルに対して1.36ドルとなりました。
はじめて売上高10億ドルを達成し、売上高、EPSだけをみればよい決算でした。
下図はズームの売上高成長率を示したグラフです。

 売上高10億円を達成したのはすごいですが、去年の驚異的成長率(355→54%)を考えると見劣りするのは事実ですね。
次にズームの成長に最も重要な指標の一つである顧客ベースの成長についてです。

 上記のグラフを見ると大口顧客である10万ドル以上の顧客数が131%で伸びていることが分かります。
しかし、Q1FY22の決算が160%であった事を考えると大口顧客における売り上げの伸びが減速していることが分かります。
さらに言えば、従業員10人以上の顧客数(法人契約)がQ1FY22の決算と比べると87%→36%と急激に落ち込んでいます。
これは将来の売り上げ成長が確実に減速することを示唆しています。

 次に営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローです。
どちらもQ1FY21と比べて、営業キャッシュフロー 106%→17%、フリーキャッシュフロー 80%→22%に減速しています。
これまで急激に成長してきたからこそ、この成長では投資家を失望させてしまったみたいです。。。

・今後もズーム株を持ち続けるべき?

 決算結果を見る限り、残念ながらズーム株は売りです。
やはり成長としてコロナ渦の決算と比べられてしまいます。
コロナ渦における決算は驚異的な数字をたたき出しています。
その決算を超えるのは今のところ難しいです。
1年、2年、またはそれ以上ズーム株を持ち続けるよりも、米国株にはもっと有望な株があります。
そちらに投資した方が期待が持てると思います。


実際私も、含み損を抱えていました、冷酷にも損切りを行いました。
8割のズーム株を売り含み損は10万円くらいになりました。。。
-10万円ははじめての経験で本当に痛いです(泣)
残りのズーム株も売却する予定です。
売却したお金の一部でポーランドETF(EPOL)を少々買いました。
チャートがカップウィズハンドルの形状を示しており、ちょうどブレイクアウトしたので。
現在いい感じで株価は伸びていますが、-10万円を取り戻すにはかなり時間がかかりそうです。

・今後について

 ズームを売ったお金で航空株あたりを買いに行こうかなと考えています。
具体的にはデルタ航空、アメリカンエアライン、ユナイテッドエアラインのどれかにしようと思っています。
時期についてはテーパリングの発表が終わって、株価の下落がひと段落ついてからを考えています。
12月頃かな~
それとも来年かもしれません。
ズームについては良い勉強になりました。
皆さんも含み損を抱えないよう資産の配分を考えて投資をしましょう。。。
それでは!!